2008年10月15日水曜日

Blender-2.48 レビュー

[CAUTION!!] Blender-2.48a がリリースされています

2.48のクラッシュにつながる重大なバグがフィックスされています。
特に Game Engine や GLSL に多くのバグがあったようです。

Quick fixes in 2.48
http://www.blender.org/development/release-logs/blender-248/blender-248a/



↓以下は2.48についての記事です。

Blenderの新しいバージョンがリリースされました。そのレビューです。
新機能のデモファイルも公開されていたので遊んでみました。



Blender-2.48 リリースノート
http://www.blender.org/development/release-logs/blender-248/




リアルタイムマテリアル (Real-time GLSL Materials)

モデルに適用した複雑なマテリアルを3Dウィンドウでリアルタイムに見ることができます
2.47と2.48を比較するとこんな感じ。これは便利。


2.47の場合

   2.48の場合




バレットソフトボディー (Bullet SoftBody)

軟体(Soft Body)シミュレーションが動的なものになりました。
リアルタイムにグニョグニョ動かし、かつ、衝突判定できます。




デモファイル - バスルーム (bathroom)

リアルタイムマテリアル、バレットソフトボディーを使ったデモの.blendファイルを
こちらからダウンロードできます。zipで圧縮されています。

デモ作者さんのレビューはこちら。2日間かかりっきりで製作されたそうです。

bathroom demo (BlenderArtists.org)
http://blenderartists.org/forum/showthread.php?t=137038



デモファイルの遊び方

デモファイル(bathroom_final_1.2.blend)を開いたら p を押してください。デモが動きます。
Esc を押せば解除できます。

マウス移動 - 視点の回転
w - 前進
a - 左並進
s - 後退
d - 右並進

FPSと一緒ですねい。

マウスクリック - アヒル射出
Space - バスカーテンをZ方向に吹き上げる

アヒルが5羽を越えたあたりからFPSが20以下になりました。それなりにマシーンリソースを使う模様。

1 - スクリプト(dof1, dof2)実行
2 - シーンにノイズを追加
3 - シーンにフレームを追加

シーン全体の見栄えが変化します。


その他

細かい修正も入っています。個人的にはHaloのバグが直っていて感動。
2.47ではどの方向から見ても、正面からしか見えないHaloだったんです。
公式のパーティクルチュートリアルが画像通りに実行できるようになりました。


2.47のHalo

   2.48のHalo




3Dウィンドウに直接書き込む、グリーズペンシル(Grease Pencil)も楽しい。

Grease Pencil
http://www.blender.org/development/current-projects/changes-since-246/grease-pencil/



"Regression Files"という、リリーステストに実際に使っているファイルがあります。
以下からダウンロードできます。

Regression files
http://mirror.cs.umn.edu/blender.org/demo/test/test248.zip


冒頭の画像はその中の"webskategirl_bullet.blend"です。
リアルタイルマテリアル等のデモなんですが、普通にゲームとして遊べるクオリティーでした。
※Path: test248/248/bullet-softbody/webskategirl_bullet.blend


環境

OS: Linux
debian-etch (i386)
linux-2.6.18
python-2.4
blender-2.48 (公式binary)